<非接触磁界測定による固体高分子形燃料電池MEA内の電流分布推定>
本研究で提案した逆問題解析(発見的探索法)の計算内容について、ここでは2つの計算プロセスに分けて説明したいと思います。
計算プロセス1では、25分割した領域内で電流OFF領域を、1領域ずつ移動させ、25パターンの電流分布と磁界分布の計算値を算出します。実験の測定値と計算値を比較し、値の近い上位5パターンを抜粋します。 計算プロセス2では、その上位5パターンに、新しく電流OFF領域を1つ追加して、それぞれ25領域を移動させて計算させます。さらにその125パターンの中から、同じように上位5パターンを抜粋します。このとき、計算プロセス1、2で抜粋された最も実験の測定値に近いパターンが一致した場合、逆問題解析は収束しその際の電流分布が解として推定されます。 一致しなかった場合は計算プロセス2で抜粋された上位5パターンにさらに新しく電流OFF領域を追加して次の計算プロセスが始まります。
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