足位置の視覚フィードバック機能を有する歩行訓練装置の開発

 高齢者や障害者の自立には、自らの力で移動することが非常に重要な要素となる。 現在の歩行訓練は平行棒や歩行器を用いるのがほとんどであり、これらの訓練では訓練者自身で自らの体重を支える必要があり、訓練者自身の負担は大きい。 歩行訓練に訓練装置を導入することにより、訓練者の身体的負担を軽減し、かつ訓練の効果の向上を図ることが可能と考えられる。

 下図に歩行訓練装置の概観を示す。 本装置は、吊り上げ機構により訓練者を支持し安全に歩行ができる。 また、歩行路に設置したフォースプレートに加わる床反力をもとに支持張力を調節し、水中での歩行訓練と同様の効果を再現する。 さらに、訓練者の前方にディスプレイを設置し、足下を映すことで視線が下がらず前を向いて歩行ができる。

吊り上げ式歩行訓練装置外観

下図に,本装置の仕組みおよび訓練者の前方に設置したディスプレイを用いて,足位置と目標着地位置等の情報を示す視覚フィードバック機能について示す。この機能により,視覚により脳機能を刺激し,歩行リハビリテーションの効果を高めることが期待できる。

視覚フィードバック機能

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池内研究室


足位置の視覚フィードバック機能を有する歩行訓練装置の開発